風邪を引くと必ず胃痛が生じるという相談者。その理由と対処法

Q:お客様からのご質問

風邪を引くと決まって胃痛が生じます。ノロウイルスかと思った時もありますが、ひどい下痢もしないし、病院でもノロウイルスではないと診断されます。

胃潰瘍や胃がんなども疑い胃カメラ検査を受けたのですが、いつも問題なしという結果になります。その原因と対策を教えて下さい。

 

A:ベテラン医薬品販売員の回答

ノロウイルス以外にも夏風邪の原因となるエンテロウイルスやアデノウイルスなどによっても胃痛が引き起こされます。これら原因菌は胃腸に住みつくという習性があるので、胃痛や腹痛、下痢、吐き気などの不快症状を生じさせます。

主に夏などのジメジメした季節に発症するのであればこれらの菌が原因となっている可能性があります。(相談者は冬に風邪を引いた時に胃痛が起こることが多いというので夏風邪の可能性は低い)

それ以外であれば、喉や口内、鼻にて繁殖した風邪の原因菌を飲み込んだ際、胃内にて繁殖して炎症を引き起こしている可能性が高くなります。

普通の風邪ウイルスは胃酸にて死滅することが多いのですが、胃腸が弱く胃酸の分泌が悪い場合には原因菌が繁殖してしまうこともあるので、それが原因で胃痛が生じることもあります。

改善するためには、胃腸の負担を増やしてしまう「食べ過ぎ、脂っこいものの摂取、冷たい飲み物の過剰摂取」などを控え、消化の良いものを食べるよう心掛けるようにします。

そうした上で、胃腸の炎症を抑制する柴胡桂枝湯の服用をおすすめします。


 

相談後の経過

柴胡桂枝湯を7日分お出しした結果、以来、風邪の引き始めに胃痛が生じた場合でも、すぐによくなることが多くなったという報告を受けました。

それ以外にも、風邪を引くと食欲不振に陥るのが常だったのですが、そんな時も柴胡桂枝湯を服用することによって食欲不振がすぐに解消されたということです。

 

おすすめさせて頂いた漢方薬の説明

柴胡桂枝湯は柴胡と桂枝が主成分となった漢方薬です。柴胡や桂枝は炎症を改善する効果があると共に、痛みや神経の興奮を抑制するという働きを持ちます。

その他、胃腸の働きを向上させる作用のある生薬や、血流を改善する生薬が含まれているので、胃痛だけではなく風邪の様々な不快症状を治すという働きを併せ持ちます。

 

さいごに

柴胡桂枝湯という漢方薬には「分からない時があれば使え」という言葉があります。これは柴胡桂枝湯という漢方薬の適応が非常に広いことを意味します。

風邪はもちろん、自律神経の乱れや胆石痛、皮膚病などにも応用されます。胃痛は様々な原因がありますが、その人の体質を考慮すると答えが見つかりやすくなります。

 

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