鼻の頭が赤くなる。「酒さ」の原因と対処法

Q:お客様からのご質問(62歳女性)

約10年位前から鼻の頭が赤くなる酒さに悩まされています。

今まで色々な病院を転々としてきましたが、ステロイド治療以外に治療法がなく、ステロイドをやめると症状が復活し、更に症状が年々ひどくなっているので怖くなり病院治療を断念しました。漢方薬やサプリメントなどで改善できるでしょうか。

 

A:ベテラン医薬品販売員の回答

酒さの原因は長期に渡るステロイド剤の使用や、紫外線の影響、精神的ストレス、乾燥肌などによって生じます。しかし、これらは一時的に悪化させる原因にはなり得ますが、根本原因ではありません。

相談者様の場合、10年前の発症時はちょうど更年期であることから、恐らく更年期による女性ホルモンの急激な減少が原因になっていると思います。

女性ホルモンは妊娠や出産に関わっているだけではなく、全身の炎症を抑制するという役割もあります。よって、この女性ホルモンが急になくなってしまうと、皮膚や関節の炎症を改善出来にくくなるので、酒さなどの炎症症状が出やすくなります。

改善のためにおすすめするのは杞菊地黄丸という漢方薬です。杞菊地黄丸には女性ホルモンを増やすという作用と炎症を抑制するという作用があります。


 

相談者の経過

一か月後にご来店。まだよく分からないが、何となく夜になると火照っていた感じが少なくなってきたように感じるということです。

その後、同処方を更に一か月分おすすめしたのですが、その服用後に満面の笑みでご来店され、「すっかりよくなった」とご報告されました。

10年間全く治らなかった酒さが約1か月半の服用ですっかりよくなったとのこと。その後は1日服用量の1/3の量の服用を続けており、いい状態をキープしています。

 

おすすめさせて頂いた漢方薬の説明

杞菊地黄丸は体全体の水分量を調節したり、炎症を緩和したりといった働きを持つ漢方薬です。高齢になると体の水分保持力が低下してしまいますが、杞菊地黄丸を服用することによってこの減少を緩やかにすることができます。

水分量が増すことにより、全身の消炎作用が高まるので酒さなどの炎症症状の改善に効果的です。

 

さいごに

酒さは原因医学では原因不明とされて根本的に治す方法がありませんが、漢方薬の世界ではその理由と改善法が確立されており、改善に持ち込むことが比較的容易にできます。

とはいっても、原因が多岐に渡る場合には、根治が難しくなる傾向にあります。

 

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