一年中セミが耳に…老化に伴う慢性的な耳鳴りの原因と対処法

Q:お客様からのご相談(69歳男性)

約2年前から左側だけ耳鳴りがするようになりました。常にジーというセミの鳴き声が響いており、たまにキーンという高い音が混ざります。

耳鼻科を受診して投薬を受けたりしたのですが、腹痛などの副作用が強く出る割には効果を感じることがありませんでした。何かいいサプリメントや漢方薬などありますか?

 

A:ベテラン医薬品販売員の回答

年齢から考えると、耳鳴りの原因は音を感じとる蝸牛の機能低下だと思います。蝸牛は耳の奥に存在し、音を脳に伝えるという働きを担っています。

この蝸牛の機能が低下すると、脳に伝わる音が小さくなるので、脳がより敏感になり音の感受性を引き上げます。

音の感受性が上がると蝸牛からの音を拾うことが出来るようになりますが、一方で血液の流れや骨のきしみ音など普段拾わない音まで拾うようになり、それが耳鳴りとなって表れます。

このような老化による耳鳴りを改善するためには、蝸牛の機能低下を改善することと、脳の興奮性を抑制することが必要になります。

これらに対して効果があるのが杞菊地黄丸という漢方薬とエゾウゴキというサプリメントです。この2処方を用いることにより徐々にですが改善に向かうと思います。


 

相談者の経過

服用一か月後にご来店され、低い音の耳鳴りは変わらないが、キーンという高温の耳鳴りの頻度は減ったと喜ばれました。更に、長年寝つきが悪いという状況が続いていたものの、床に就くなりすぐに熟睡できるように変わったということです。

その後、約半年に渡って服用を続けており、低い音の耳鳴りは相変わらずあるものの、日中はほぼ気にならなくなり、夜床に就いた時だけワーンという耳鳴りが気になるのみになったという報告を受けました。

 

おすすめさせて頂いた漢方薬の説明

杞菊地黄丸:蝸牛の内部はリンパ液に満たされているのですが、老化で体内の水分量が減少することによりリンパ液も減少して機能低下に繋がります。

この水分減少を抑制するのが杞菊地黄丸です。その他、炎症を抑制する効果や血流を改善する効果もあり、相乗効果で蝸牛の機能低下を抑制します。

エゾウゴキ:快楽物質であるβエンドルフィンの分泌を促すという作用があります。服用することにより脳の過剰な興奮が抑制され、耳鳴りの原因となる感度の上昇を改善します。不眠改善効果もあります。

 

さいごに

慢性的な耳鳴りを訴えるお客様はとても多いです。老化による耳鳴りは音を拾い脳に伝える場所の機能低下が原因となっているので、薬やサプリメントを服用したからといってすぐに改善するというものではありません。

継続的に服用して機能低下を治していくというスタンスが必要になります。

 

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