風邪を引くと耳の奥が痛くなる原因と対策

Q:お客様からのご相談(30代女性)

毎回ではないのですが、風邪をひくと決まって耳の奥がツーンと痛くなります。我慢できないほどではないのですが耳の病気じゃないかいつも不安になります。風邪が治ると耳の痛みも治ってしまうので病院には行っていません。原因と対策法を教えて下さい。

 

A:ベテラン医薬品販売員の回答

耳と喉、鼻は体の中で繋がっています。急に高い場所に行った時に耳が詰まりますが、唾を飲み込んだり、鼻をつまんで息を出すようにすると治るのはそのためです。風邪を引くと一般的に喉に風邪の原因菌が住みつき炎症を引き起こします。

その原因菌が鼻に飛び火すれば鼻炎になり、耳に飛び火すれば中耳炎を引き起こします。相談者様の場合には中耳炎までは行っていないものの、軽い炎症が引き起こされていることが耳の痛みの原因だと思います。

また、咽頭痛や耳下腺炎痛が放散して耳の奥が痛むということもあるので一概に耳内部の炎症であるとは言い切れません。

理由はどうあれ、耳又は咽頭部など周辺の炎症が原因となっているので、風邪によって生じている炎症を改善することが耳の痛みの改善法になります。その為におすすめするのが「銀翹散(ギンギョウサン)」と「小柴胡湯」という漢方薬です。


 

相談者の経過

僅か一服の服用で耳の痛みが改善したということです。その後、喉の痛みが残っていたので服用を続け、約3日の服用で喉の痛みも改善しましたという報告を受けました。

その後、何度か風邪を引いたとのことですが、銀翹散と小柴胡湯のセットを服用することで、耳の痛みがすぐに治ってくれると喜んでいます。

 

おすすめした漢方薬の説明

銀翹散:咽頭部や鼻、耳など粘膜の炎症を改善する代表薬です。更に炎症だけではなく、発熱を抑制したり、風邪の原因となるウイルスや細菌を抑制するという働きも併せ持ちます。

風邪には寒くなる青い風邪と熱っぽくなる赤い風邪がありますが、銀翹散は赤い風邪に用いる風邪薬です。

小柴胡湯:体表部の血流を促し炎症を改善するという働きを持ちます。風邪やストレスによって生じる耳の痒みや痛みに効果的な処方です。

 

さいごに

風邪を引いた時に耳が痛くなる…という症状を訴える方は意外に多いです。皆さん耳だれなどがなく痛みも軽度なので中耳炎ではないと思うのですが、中には痛みがあまりにも激しいというケースもあり、病院を受診するようにした頂いたこともあります。

耳の痛みは説明したように軽度の炎症が原因になっていることが多いので、漢方薬を用いることによって改善することができます。

 

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