小児のアトピー性皮膚炎の原因と対処法

Q:お客様からのご相談(8歳男性)

小学3年生の親御さんからのご相談です。生後間もない頃からアトピー性皮膚炎で、現在小学3年になるまでずっと続いています。

食べ物に対するアレルギーもあり、卵や牛乳などを食べることができません。アトピー性皮膚炎が生じる原因と改善に役立つ漢方薬を教えて下さい。

 

A:ベテラン医薬品販売員の回答

アトピー性皮膚炎は科学的に解明できていないのでハッキリとした原因は不明です。しかし、漢方医学的には、個人による体質の違いが一つの原因であるとされ、体質による治療が行われ効果を挙げているという現実があります。

小児のアレルギーのほとんどは食べ物や日光、ホコリ、化学物質などが原因になり、特に食べ物由来の場合が多く、中でもタンパク質が重要視されています。

タンパク質は胃腸にて分解されますが、胃腸への負担が一番大きい為に分解されずに腸へ到達してしまうことがあります。その未消化物に対して体がアレルギー反応を発生させ、結果としてアトピー性皮膚炎が引き起こされます。

このような理由により、胃腸の働きを高める作用のある「平胃散」を用いながら、皮膚のバリア力を高める「黄耆建中湯」を同時に用いていくことをおすすめします。服用すればすぐに治るという疾患ではないので、地道にじっくり続けることが大事になります。


 

相談者の経過

服用2か月で効果が出てきました。顔と手足に出ていた湿疹の大きさが小さくなり、全体的に赤らんでいた顏の色が薄くなりました。お母さん曰く、以前は夜間中ずっと掻き毟っていたのですが、最近は大人しく寝ている時が多くなったということです。

その後、約半年間が経過しています。一時、劇的によくなった時があったようですが、外食や菓子類の過食をするとひどくなってしまうということもあり、現在は一進一退を繰り返しているということです。

漢方薬を飲む前の状態を1とすると(数字が小さいほど悪化、正常は10)現在は5くらいをキープしています。

 

おすすめした漢方薬の説明

平胃散:胃腸の働きを助けながら消化を促進させ、体全体の余計な水分を排出させるという働きを持つ漢方薬です。長く服用して胃腸を強くしていくことを得意とします。

黄耆建中湯:全身の血流を良好にすることによって活性酸素を抑制してアレルギー症状を改善すると共に、皮膚表面や胃腸の粘膜の働きを高めて皮膚炎や胃炎、腸炎などを予防・改善するという働きがあります。

 

さいごに

アトピー性皮膚炎の原因はアレルギーですが、アレルギーの原因は多岐に渡り特定するのが困難というのが現状です。

アレルギーは先進国病と呼ばれ、清潔すぎる環境や寒暖差のない住環境、急激に西洋化した食生活などが関与し、それが幾代に渡って続くことにより次第に深刻化していきます。

よって、原因が特定されても体質的要因が強い場合、改善に導くのは簡単ではありません。

 

 

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