足が粉を吹いて乾燥するという症状の原因と対処法

Q:お客様からのご相談(70代男性)

約10年前から段々と下肢の皮膚が乾燥するようになり、昨年からが特にひどく夜も眠れないほどに痒くなる日が増えました。病院を受診してもあまり親身になって診てもらえないので行くのをやめました。何かいい改善方法などありますか?

 

A:ベテラン医薬品販売員の回答

下肢の皮膚の乾燥は漢方独特の考えである「陰虚(インキョ)」という状態が関係しています。陰虚とは体全体の水分量が不足している状態を指し、その原因は各種ホルモンの分泌不足や、血管などの硬化、肝臓のアルブミン合成不足、貧血などが関係しています。

これら原因によって体全体の水分量が減少し、それにより皮膚が潤うことが出来なくなり、乾燥や痒みが発生します。

改善するためには陰虚を改善する作用のある「杞菊地黄丸」を服用すると共に、皮膚表面から水分を奪う「化繊」ではなく「綿」の肌着を用いることをおすすめします。

更に、水分保持力を高める作用のあるタンパク質と水分の摂取をしっかりと行うということも意識するようにします。


 

相談者の経過

相談を受けた初年度はほとんど効果を感じなかったというお叱りを受けました。しかし、体質を改善するには時間がかかると繰り返し発言させて頂き地道に続けて頂きました。

その甲斐あってか、服用2年目になると肌の乾燥はあるものの、痒みの方は格段に減少したということです。その他、目の乾燥改善、ドライマウスの改善、夜間尿の回数減少などの効果を感じているということです。

 

おすすめした漢方薬の説明

杞菊地黄丸:血液と水分を増やす働きや、炎症の緩和、性ホルモンを増やすなどの効果がある処方です。昔から老化防止、老化によって生じる諸症状の改善という目的で用いられてきました。

このような傾向がありますが、高齢者に限らずストレスによる心身の疲れや先天的な虚弱体質などがある方に、年齢問わずおすすめして喜ばれています。

 

さいごに

下肢の乾燥と痒みは比較的ポピュラーな不快症状ですが、夜も眠れないくらいの痒みとなると生活の質を著しく低下させてしまうので改善しなければなりません。

原因の多くは体全体の水分量の不足ですが、化繊の肌着の着用なども原因になるので注意が必要です。化繊ものの肌着は肌表面の水分を奪うという特性があるので、なるべく用いないようにすることが望まれます。

 

 

コメントを残す