うつ病・午前中は調子が悪く、午後になると調子がよくなってくる理由

Q:お客様からのご相談(30代女性)

医師からうつ病と診断され2年になります。うつ病になってから感じているのが、午前中は体がだるく誰とも話したくないなどのうつ症状が強く、午後(特に夜)になると気分がよくなり食欲も出てくるという一日のうちの変化です。

本当ならば仕事しなければならない午前中に調子がよく、寝るだけの夜は調子が悪くてもいいのですが、なぜ午前と午後で体の調子が分かるのでしょうか。その理由と、何かこのリズムを変える漢方薬などがあれば購入したいと思っています。

 

A:ベテラン医薬品販売員の回答

朝は体調が悪く、時間が経つにつれ段々と改善して夜になると元気になるという日内変動は典型的なうつ病の症状です。その理由として有力視されているのが、睡眠と起床に関係するホルモン(コルチゾール、セロトニン、メラトニン)の分泌異常です。

これらホルモンの分泌がスムーズに行われていないため、起床しても体がスッキリしない、だるいなどの症状が引き起こされ、時間の経過と共に脳神経が活性化する夕方以降は不快症状が軽減するという規則性が生じやすくなります。

この症状を改善するためには、朝起きた時にホルモン分泌を活性化させる行動を取ることが大事になります。活性化させる行動は朝日を浴びる、ウォーキングを行う、朝ごはんを食べる、ストレッチを行う、大きな声であいさつをするなどです。

これらを積極的に行うことによって脳の活性が早くなるので、午前中の不快症状の改善に役立ちます。また、加味帰脾湯などの漢方薬の服用も効果的です。


 

相談者の経過

朝起きてからすぐに30分のウォーキングをするようにして、おすすめされた漢方薬の服用を始めたところ、午前中のけだるさはみるみるうちに改善されました。

しかし、最初の2か月間くらいは昼食を食べた後にどっと疲れが出てしまい、逆に不調と感じる日が多々ありました。

その2か月間を我慢して耐えた後、3か月目くらいから午後になっても疲れが出なくなり、一日中元気に動けるようになりました。逆に夜8時を過ぎると眠気が出て転寝してしまうことが多くなりました。

 

おすすめさせて頂いた漢方薬の説明

加味帰脾湯:人参や黄耆といった心身を元気にする生薬に、酸棗仁といって精神を安定させる作用のある生薬が配合された漢方薬です。精神がアンバランスな傾向があり、体力や代謝が低下している方の不快症状改善に効果的な漢方薬です。

 

さいごに

うつ病を発症してしまうと、文字通り心身の活性度が低下してしまい、だるさ、やる気の低下、心身の疲れ、食欲不振、不眠などの不快症状が出やすくなります。当然、朝の心身の活性も低下しますので午前中は調子が悪いという症状が出やすくなります。

改善するにはストレスを感じている時や心身が疲弊している時はしっかり休み、徐々に回復している時は朝のウォーキングや挨拶などで自分に刺激を与えるようにします。

 

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