パニック障害・今まで行けた場所に行けなくなってしまう理由と対処法

Q:お客様からのご相談(50代女性)

パニック障害になる前はどこに行くにも不安な気持ちになることはなかったのですが、病気になってしまってからは電車や車での移動はもちろん、近所のスーパーやコンビニに行くのも不安や緊張を強く感じてしまい、どこにも行くことが出来なくなってしまいました。

これがパニック障害の症状だということは分かっているのですが、なぜこのような状態になってしまったのか教えて下さい。また、何かいい漢方薬やサプリメントなどがありましたらお願いします。

 

A:ベテラン医薬品販売員の回答

パニック障害という病気は、急に理由もなく不安感や緊張感、恐怖が襲い掛かってくる病気です。外出時に恐怖感に襲われると、「死んでしまうのではないか」という考えに囚われてしまい、その場にいることができなくなってしまいます。

その恐怖が記憶に残り、「また外出先で恐怖感に襲われたらどうしよう…」と考えてしまい、外出することが出来なくなってしまいます。

この状況を改善するには、比較的調子がいい時に難易度の低い行動から行うようにして、成功体験を記憶して「大丈夫」と自分自身に思い込ませるようにすることです。

例えばコンビニに行く前に「以前コンビニに行った時に気分が悪くなったことがあるので、また気分が悪くなったらどうしよう…」と思っていたとします。この悪い記憶を塗り替えるにはいい記憶を上塗りすることです。

調子がいい時に再びコンビニに行き、何事もなく買い物して「大丈夫」と思い込むことにより、次に行くときの不安を改善していくのです。漢方薬では精神的な緊張を緩和する働きのある桂枝加竜骨牡蠣湯をおすすめさせて頂きました。


 

相談者の経過

1か月目:調子がいいかなという時にコンビニやスーパーに一人で買い物に行ってみてはいるものの、緊張しないで買い物できる時もあれば、ものすごく緊張してしまい途中で外に出て家路を急いでしまうという時もあり、中々スムーズに改善には向かっていないとのこと。

2か月目:若干緊張する時もありますが、コンビニには予期不安が生じることなく行けるようになったとのこと。漢方薬が効いているのか、家にいる時に漠然とした不安感に襲われることがほぼなくなったとの事です。

 

おすすめさせて頂いた漢方薬の説明

桂枝加竜骨牡蠣湯:桂枝という体を温めながら緊張を取り除く効果のある生薬と、竜骨牡蠣というカルシウムが主成分となった生薬が主役の漢方薬です。冷えや胃腸虚弱がある方の不安やイライラなどの精神症状改善に用います。

 

さいごに

パニック障害は脳に焼付いた恐怖体験が、足かせとなり行動を制限してしまうという特徴があります。この行動の制限を改善するには、脳の異常な興奮を抑制させながら、成功体験を積み上げて自信を取り戻していくということを繰り返します。

何度も諦めることなく調子がいい時にトライし続ける忍耐力が求められます。

 

コメントを残す