強迫性障害・今まで気にならなかったことが気になってしまうという方からのご相談

Q:お客様からのご相談(30代男性)

仕事で鉄骨の原寸作成の仕事をしているのですが、以前は一度作成して一度確認することで終了させていたのですが、何故か最近は5回くらい確認しないと気が済まないようになってしまいました。

お蔭で仕事のスピードが遅くなり、同じ職場の人たちに迷惑をかけてしまっています。仕事を確認する必要がないと分かっていても、「もしかしたら間違っているかも…」と思ってしまい確認せずにはいられなくなります。

同僚から「病気じゃないの?」と指摘されたので相談に来ました。

 

A:ベテラン医薬品販売員の回答

典型的な強迫性障害の症状です。強迫性障害は細かいことが気になるようになり、何度も確認してしまうようになります。例えば手を何度も洗うようになったり、家の鍵締めを何度も確認したりなどです。

改善には認知行動療法が効果的です。相談者様の場合には一度作成して一度確認するということを徹底し、2回3回と確認したい気持ちをぐっと抑えて一度だけにするということを守るようにします。

最初はかなりの不安感を伴うと思いますが、一度の確認で問題が生じることがないということが理解出来るようになると、徐々に不安感がなくなっていきます。更に、脳の状態を安定させるために、柴胡加竜骨牡蠣湯と六味丸をおすすめします。


 

相談者の経過

認知行動療法を開始した時はかなり不安になり、何度か3回ほど確認してしまう時もあったのですが、心を鬼にして確認を一回に徹底するようにした結果、それでも間違いが一つもないということが分るようになると徐々に不安感がなくなってきました。

おすすめされた漢方薬を飲むと胸の辺りがスーッとして楽になり、緊張感や不安感が緩和されるのが分かります。夜もぐっすり眠れるようになり精神的に安定してきたような気がするとのことです。

その後半年間、同漢方薬と認知行動療法を行った結果、見事強迫性障害を克服することができました。

 

おすすめさせて頂いた漢方薬の説明

柴胡加竜骨牡蠣湯:脳の興奮や血流の悪化を改善する作用のある柴胡と、精神安定作用のある竜骨牡蠣が主の漢方薬です。神経の高ぶりによる動悸やのぼせ、不眠、イライラなどに効果があります。

六味丸:体内の水分や血液、ホルモンなどを増やす働きのある漢方薬です。ストレスや老化、過労、偏食などによって疲れた心身及び栄養状態の悪化を改善するという作用があります。

 

さいごに

強迫性障害は不安障害の一種で、普段気にならないことが気になってしまい、生活に支障を来すという病気です。持って生まれた性格や育った環境、ストレスなどが根底要因となり、失敗や急なストレス、過労などによって発症します。

改善は脳の興奮性を緩和すること、心身の栄養状態を改善することが大事になります。

 

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