毎日必ず下痢をするという方からのご相談

Q:お客様からのご相談

いつの頃からか忘れましたが、覚えている限りここ10年間はほぼ毎日下痢です。朝起きた時1回と、仕事場についてから1回の合計2回決まって下痢をします。軽い腹痛がしたと思ったら便意がし、トイレに行くとスッキリします。

食欲はそれなりにありますが、夜はアルコールを飲むのであまり食べないことが多いです。それほど不快ではないので改善する必要あるのかな?と感じていますが、妻が薬局に相談に行けというので相談に来ました。下痢の原因と改善法を教えて下さい。

 

A:ベテラン医薬品販売員の回答

恐らくですが、原因は夕食時に飲んでいる冷たいアルコールだと思います。アルコールは刺激物であり、更に冷たいので更に胃腸への刺激性が高まります。

刺激が加わると胃腸の動きが早くなるので、大腸が水分をしっかり吸収することなく便として排出されてしまい下痢になります。

特に不快症状がなければ改善する必要はありませんが、下痢は大腸壁に炎症を引き起こすことや、栄養の吸収を悪化させるというデメリットがあるので、なるべく改善した方がいいでしょう。

改善に必要なのがアルコールを減らすこと、冷たい飲み物を控えること、食事をゆっくり食べることです。更に、腸の過敏性を緩和させながら下痢症状を改善する半夏瀉心湯をおすすめします。


 

相談者の経過

2週間後、奥様が来店。相変わらず夕食時には冷たいアルコールを飲み続けているので、下痢になる頻度は減少しているものの、本人は治っていないと言っているとのこと。半夏瀉心湯にプラスして五苓散を処方しました。

更にその2週間後に奥様が来店。相変わらずアルコールは飲んでいるものの、覿面に下痢の回数が減ったとの事。その後、約3か月間服用を続け便秘気味になることが多くなったので漢方薬の服用をやめる。

 

おすすめさせて頂いた漢方薬の説明

半夏瀉心湯:黄連、黄ゴンといった清熱作用のある生薬に、人参、乾姜、大棗といった温める作用のある生薬が配合されているという特徴があります。アルコールをよく飲む方の胃腸症状の改善、胸焼け、口内炎、下痢、神経症などに用いられています。

五苓散:沢瀉、猪苓、茯苓、白朮などの利水作用のある生薬が主成分となった漢方薬です。水様性の下痢、むくみ、頭痛、暑気あたりなどに用いられています。

 

さいごに

後日談ですが、長年アルコールを飲み続けた結果、この旦那さんは肝硬変を発症してしまいました。自分のところに相談に来た時から5年が経過していました。

もしあの時奥さんと二人でアルコールを辞めさせていれば…と後悔の念があります。とはいっても、たかが下痢でアルコールを辞める人はまずいません。よって、誰も悪くないのかも…と思っています。

 

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