色がついた痰と色のない痰の違いについて知りたいというご相談

Q:お客様からのご相談

Q:お客様からのご相談(30代女性)

風邪を引いた時に毎回咳に悩まされます。その時不思議に思うのですが、痰が黄色い色をしている時と、無色透明の時とがあります。痰が黄色い時の方が咳が長引き、無色透明の時は軽く済む傾向があります。

この痰の色の違いはなぜ引き起こされるのでしょうか?また、痰の色による対処法を教えて下さると助かります。

 

A:ベテラン医薬品販売員の回答

風邪を引いた時に痰に色が付く原因は風邪の原因となる細菌やウイルスの強さによります。細菌やウイルスなどの病原菌の勢いが強ければ、その病原菌を免疫細胞が駆逐しようとするので、その免疫細胞の死骸は発生します。その死骸が黄色い痰の正体です。

たまに痰が緑色になることがありますが、それは緑膿菌という細菌に感染した時に痰や鼻水が緑色に着色されることが原因です。

これらとは異なり、痰が無色透明なのは免疫細胞が痰に含まれていないことを意味するので、風邪の原因となる病原菌が多くない状態と判断することができます。

病原菌が多くないにも関わらず咳や痰が出る理由としては、今までいたであろう病原菌によって咽頭部に炎症が起きていることや、体の冷え、肺の機能低下などが考えられます。

対処法としては黄色い単に関しては抗生物質などによって病原菌を排除することや、肺や喉に引き起こされている炎症を取り除くという方法を用います。

五虎湯などの漢方薬が適応になります。次に透明な痰ですが、こちらは炎症部位の改善や体力向上がキーワードとなり、麦門冬湯や柴胡桂枝湯が適応になります。


 

相談者の経過

黄色い痰の時と透明な痰の時に有効な漢方薬を用いることで、以前のように症状が長引くということがなくなりました。

また、色が付いた痰が出る時はすぐに病院を受診するようにしたことも治りが早くなった理由だと思います。痰の状態がハッキリしない時は、五虎湯と麦門冬湯を一緒に飲むとすぐに改善するので助かっています。

 

おすすめさせて頂いた漢方薬の説明

五虎湯:石膏と麻黄といった炎症抑制、気管支拡張作用などの作用を持つ生薬が主となる漢方薬です。咳や気管支ぜんそく、気管支炎などに用いられています。

麦門冬湯:麦門冬という肺を潤して炎症を改善する生薬が主役の漢方薬です。空咳や肺の乾燥、体力低下などに用いられています。

柴胡桂枝湯:風邪後期の不快症状全般に効果的な漢方薬です。体を温めて体力を高めつつ、胃腸の不快症状や喉や鼻の炎症を改善するという効果があります。胃腸風邪や寒気、頭痛、微熱、風邪後期の不快症状全般に用いられています。

 

さいごに

咳をすると出る痰は咳の原因と喉や肺の状態を見抜く材料になります。色が濃い物は炎症や熱の度合いが高いことを意味し、色が薄い場合には炎症や熱は軽度な事を意味します。

色が濃い場合には病の勢いが強い事を意味するので、なるべく医療機関を受診して治療するというスタンスが望まれます。

 

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